2026-02

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辞書より先の感情

子供の頃の記憶は、情報の断片と過剰な想像力が混ざり合い、歪んだ形で脳のどこかに残る。とくに言葉は厄介だ。意味より先に、空気が焼き付く。そんなことを、一本の映画が思い出させる。『トイ・ストーリー2』の、あるシーンだった。物語の序盤。窓の外に掲...
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一時停止の顔

やはりYouTubeというのは便利なもので、知らない他人の顔を知り合いのような距離で眺められる。芸人も医者も起業家もみんな対面で語りかけてくる。画面の向こうでは人が笑い、黙り、喉を潤す。そういう日常の細切れが世界のどこかの部屋で再生されたり...
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全滅という安心

たとえばこのあと、「明日、君だけ死にます」と告げられたら、たぶん俺は納得しない。というか、普通に怒ると思う。死ぬこと自体はまあ仕方ない。老いも病もあるし、理屈としては受け入れられる。でも、それが「自分だけ」だと話は別だ。なんで俺だけなんだと...
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日記に向かって手を振る

数年前、日記をつけていた。今書いているようなものとは少し毛色が違う。その日にあったどうでもいいことを、ただ書きつけていくだけのやつだ。きっかけは一日の終わりに訪れるあの漠然とした後悔だった。毎晩のように襲ってくる「今日も何もしてねえ」という...